僕は姉がいた影響もあってか、可愛い服を着るのが好きだった。
さらにハイトーンボイスで比較的女性的な雰囲気だった。
ある日、僕は相変わらず甘めテイストの服を着て、
好きなRPGソシャゲのオフ会に参加した。
そこでハンドルネーム「ここみ」さんという女性と意気投合。
僕は童顔だから、実年齢より年下にみられることは多い。
僕のハンドルネーム「ゆうき」を気に入ってくれて、
使っているキャラや好きな必殺技の話でも盛り上がった。
性別は聞かれていないが、女性と思われているようだった。
オフ会の帰り道、天気予報が外れたようで、大雨が降っていた。
僕ははっと気づく。今日は家に誰もいないのに、鍵を忘れてしまったのだ。
恥ずかしくなりながら事情を話すと、ここみさんは、
「しばらくうちで休む?」と言ってくれた。
ここみさんが手を繋いでくれて、
近くのコインパーキングまで走った。
ここみさんの白いシャツが透けて、水色のブラが見えた。
車に乗り込んで、ハンカチタオルでぼくの体を拭いてくれている間も
シャツが張り付いた水色の胸が揺れて、興奮してしまった。
着いた先はありふれたマンションだった。
「お風呂入ろっか。……くしゅん」
ここみさんが可愛いくしゃみをする。
遅れてぼくもくしゃみをしてしまって、二人で苦笑いをする。
「散らかってるけどごめんね」
独り暮らしだというここみさんの部屋には、アニメグッズや可愛い雑貨が多かった。
「一緒に入らない?彼氏とも別れたばっかりで、洗いっことかしたくてさ」
僕は恥ずかしくなってしまったけど、頷いた。